2026.07.17
TMS治療「コミュニケーションが苦手」「落ち着いて行動できない」「感情のコントロールが難しい」——発達障害(ASD・ADHD)の特性による生きづらさを抱える方は少なくありません。この記事では、発達障害とTMS治療(TMS磁気治療)の関係を前頭前野の脳科学から解説し、施術前後の測定結果も交えて紹介します。
はじめにお伝えしたいのは、発達障害は病気ではなく「特性」であるということです。そのため「治す」という表現は適切ではありませんが、生活上の困りごとや生きづらさを軽減することは可能です。
発達障害の方の多くは、感情のコントロール・注意の切り替え・対人関係・衝動の抑制などに課題を抱えることがあります。これらに深く関係しているのが脳の「前頭前野」です。前頭前野は、感情の調整・コミュニケーション・判断力・計画性・集中力・衝動の抑制などを司っており、近年の研究ではASDやADHDの方の一部で前頭前野の機能特性が関係している可能性が示唆されています。

TMS治療は、頭皮の上から磁気を照射し、前頭前野の神経活動を活性化させる治療です。薬のように全身へ作用するのではなく、脳の特定部位(前頭前野)へ直接アプローチするのが特徴です。前頭前野を活性化することで、感情のコントロールの改善・集中力や注意力の向上・衝動性の軽減・緊張や不安の軽減・コミュニケーションの改善・社会性の向上などが期待されています。

ASD(自閉スペクトラム症)の方の中には、人との会話が苦手・空気を読むのが難しい・緊張しやすい・警戒心が強い・対人ストレスを抱えやすい、といった特徴を持つ方がいます。本人は悪気がないのに「付き合いにくい人」と誤解されることもありますが、実際には常に緊張状態(交感神経優位)で生活している方も少なくありません。
当センターのある測定事例では、TMS治療の前後で外向性が30から50へ上昇し、攻撃性が低下、活力・自制心も向上しました。

ご本人からは「以前より穏やかになった」「人との会話が楽になった」「イライラしにくくなった」という感想をいただいています。交感神経優位の状態から、副交感神経が働きやすい状態へ切り替わった結果の一つかもしれません(変化には個人差があります)。
ADHDの方の場合、集中力が続かない・落ち着きがない・衝動的に発言する・感情の起伏が激しい、といった特徴が見られることがあります。本人も「分かっているけれど止められない」という苦しさを抱えていることが少なくありません。その背景には前頭前野の働きが関係していると考えられています。
当センターで測定したADHD特性を持つ方では、情緒の安定性が35から62へ、自制心が33から58へ大きく向上しました。

ご本人からは「落ち着いて考えられるようになった」「感情的になりにくくなった」「周囲から落ち着いたと言われた」という感想をいただいています。発達障害そのものがなくなるわけではありませんが、特性による生きづらさが軽減される可能性は十分にあると考えています。
発達障害の支援で難しいのは、変化が分かりにくいことです。「少し話しやすくなった」「少し落ち着いた」という変化は本人も周囲も気付きにくい場合があります。
そこで当センターでは、TMS治療の前後に精神測定を行い、数値で変化を客観的に把握できるようにしています。さらに私たちはTMS治療だけで支援が完結するとは考えていません。脳の状態を整えながら、生活習慣・コミュニケーション・就労スキル・社会参加を同時に支援することが大切です。
TMS治療・精神測定・脳波測定(MUSE瞑想)・マインドフルネス・運動療法・就労支援・家族支援を組み合わせ、大阪・守口エリアの就労支援(リワーク守口・リワーク滝井)で、発達障害の方が本来の能力を発揮できる環境づくりを行っています。

発達障害は欠点ではなく特性です。実際、高い集中力・独創的な発想・強い探究心・専門性を持つ方も少なくありません。
問題は能力がないことではなく、能力を発揮しにくい脳や環境の状態にあることです。だからこそ、脳の働きを整えること、生活環境を整えること、自分に合った働き方を見つけることが重要なのです。
発達障害は特性であり「治す」ものではありません。ただし、コミュニケーションのしづらさや衝動性、過度な緊張などの生きづらさが軽減される可能性があります(効果には個人差があります)。
いずれの特性に対しても活用されることがあります。状態によって適応は異なるため、初回カウンセリングでご相談ください。
適応や安全性は年齢・状態により異なります。まずは保護者の方を含めてご相談いただき、専門家が判断します。
適応や安全性は年齢・状態により異なります。まずは保護者の方を含めてご相談いただき、専門家が判断します。
TMS治療に加え、就労支援やマインドフルネス、運動療法などを組み合わせることで、社会参加・就労までを見据えた支援を行っています。
TMS治療は発達障害を治す治療ではありません。しかし、コミュニケーションのしづらさ・感情コントロールの難しさ・衝動性・過度な緊張などの生きづらさを軽減する可能性があります。
当施設(大阪・守口)では、ASDの方で「外向性の向上・攻撃性の低下」、ADHDの方で「情緒安定性や自制心の向上」が見られた事例もあり、効果を精神測定で可視化しながら、就労支援・家族支援まで含めた総合的な支援を行っています。発達障害は可能性を秘めた特性です。その人らしく輝ける未来を一緒に創っていきましょう。
※測定結果は一例であり、効果には個人差があります。発達障害の診断・対応は専門機関での評価が必要です。本記事は診断・治療効果を保証するものではありません。
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