いじめから自分を守る「武道のススメ」-ブレスコーポレーションが空手にこだわる理由

空手
ブレスコーポレーションの回復プログラム「ブレスメソッド」には運動プログラムとして「空手トレーニング」が取り入れられています。運動ならダンスやウォーキングなどもっと楽なトレーニングがたくさんありますが、ブレスメソッドには「空手」が欠かせないのです。ブレスコーポレーションが「空手」のような武道にこだわる理由をご紹介します。

深刻化する「いじめ」から自分を守るには?

ひきこもり
学生時代に「不登校」を経験された方は、将来「ひきこもり」になる可能性が高くなります。文部科学省の「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」1)によると令和3年度、小中学校における不登校の児童生徒数は244,940人 に及ぶことが明らかになりました。その人数は9年連続で増加しています。いま「不登校」が増えているということは、大人の「ひきこもり」も増えるということです。そして「不登校」のきっかけのひとつが「いじめ」です。

1)文部科学省.令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果概要.https://www.mext.go.jp/content/20221021-mxt_jidou02-100002753_2.pdf.2023/4/7閲覧.

いじめがもたらす影響

ネットいじめ
昔から「いじめ」はありましたが、昔のいじめと現代のいじめは「ネットいじめ」に代表されるように性質が違っています。スマホを持つことが当たり前となった現在では、自然と触れ合う時間や身体を動かして遊ぶ時間が減っています。自然で心を癒されたり運動でストレスを発散したりする機会が減り、いじめによるダメージを心が受けやすくなっています。

いじめの認知件数は新型コロナの影響で一時減少しましたが再び増加しています。いじめが原因で「うつ病」「PTSD」を発症してしまうことがあります。最悪の場合、自殺を選択してしまうことも。ちなみに子どもの自殺件数は過去最多となっています。
では、次にいじめる人といじめられやすい人についてそれぞれの特徴を分析してみましょう。

いじめる人の特徴

攻撃性が高い
「愛情をかけられて育った子供がいじめっ子になることはない」と私は考えています。
いじめっ子は、「自分は親に愛されている」「親に大切にされている」という実感がないので、その寂しさを紛らわせるため、 また、親に愛されている他の子に対する嫉妬心からいじめをしてしまう傾向があるのでは、と考えています。

いじめっ子は「親に愛されている」「親に大切にされている」実感がありません。いじめっ子の親は人から大切にされることばかり考え、子供の意思や自由を尊重せず、自分の価値観を押し付け自分の承認欲求を満たしている、と考えられます。このようないびつな親子関係で育った子供は自尊心が低く、「抑圧」を受け続けたことから「神経質」となり、不安や恐怖、怒りを抑制できず、過剰な防衛本能から「攻撃性」が高くなると考えられます。

いじめられやすい人の特徴

本人に落ち度はないのに、いじめのターゲットにされてしまうこともあります。しかし学校でも就職先でもいじめられることが多いという人には、以下のような特徴があるのではないでしょうか。
・挨拶も含め円滑なコミュニケーションが取れない
・極端におとなしい、気が弱い、劣等感が強い
・自己主張が強い、空気が読めない
・服装が TPO にふさわしくない
・外見が友人と違う
別の言い方をすると周りから「浮いている」ということです。被害者意識が強いため「いじめられている」と感じてしまうケースもあります。

いじめにあった時の対策

記録を取る
いじめの認知件数が増えている今、黙って耐えるだけでは解決しません。他の人に助けを求めて真剣に対応してもらうためには、以下のことをお勧めします。
・いじめの詳細をメモする
・ボイスレコーダーで録音する
・警察に被害届を出す
・診断書をもらう(精神的なダメージを受けた場合は心療内科で)
また、家族に相談したり、自分の心を守るために学校や仕事を休んだりすることも検討しましょう。そして再びいじめで悩まないために、自己防衛の方法も必要と考えます。

いじめられない自分づくり

まず、環境を変えましょう。環境が変わると行動が変わり、行動が変わると意識が変わります。環境を変える第一歩として空手などの武道を習い始めることをおすすめします。

空手を習うメリット

【身体面】
・他のスポーツに比べ消費カロリーが大きい。
・護身術を学べる
・痛みを知ることにより他人に暴力を振るわなくなる
【精神面】
・集団で行うので、協調性が身につく
・武道精神により礼儀・礼節を重んじるようになる
・集中力が身につく
・勝負にこだわる、負けず嫌いになる
・ストレスを発散できるので、攻撃性が高まらない

空手を習うデメリット

・打撲などのケガをする可能性がある
・月謝がかかる(当事業所のプログラムを利用される方は無料です)

武道を体得することは自立心を育み、いじめからの自己防衛になる

運動する人は就職しやすい

いじめや不登校・引きこもりにおいて、武道を体得し心身を錬磨することが自立心を育みます。これは、実際に当事業所で「空手」に出会ってひきこもりから社会進出を果たした若者たちが多数いることから証明されています。

関連会社の就労移行支援事業所でも「運動プログラムに参加する人は、スムーズに就職することが多い」ということが言われています。空手を通して働き続ける体力がつくので、結果として経済力を身に付けることができます。

自立心をはぐくむ「組手」の稽古

空手の稽古では、1対1で実戦する「組手」があり、頼る人が周りにいない状況が作られます。つまり、最終的な決断は自分でする、自立心が養われるというわけです。
組手
依存心や将来への不安、人間への恐怖心は、乗り越えなければ、いつまでも人生に付きまとうものです。武道は精神力を身に付け、人間形成の礎となります。

うつ病からなかなか回復できない方、対人恐怖があってひきこもりがちな方、不眠症でお悩みの方、発達障害の特性で生きづらさを抱えておられる方も、「空手」などの武道を習うことは回復への近道です。ブレスコーポレーションのプログラムには、運動が苦手な方でも気軽に始められる「空手トレーニング」の授業があります。「自分を変えたい」と思い立ったらお問い合わせください。

中川健司 著者
中川健司
ブレスコーポレーション株式会社 代表取締役
一般社団法人どんぐりの会 代表理事
宅地建物取引士
依存症・神経症・うつを克服し社会福祉に貢献したい思いから社団法人どんぐりの会を立ち上げる。生きづらさの根本的解決のためのサポート実現を目指し、医療と連携したリハビリ施設ブレスコーポレーションを起業。最新機器や脳科学を取り入れながら発達障害の「特性緩和」、うつや双極性障害、神経症、依存症などの「根本的改善」をサポートする。
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